音響学会式を用いた3次元騒音予測

音響学会式を用いた3次元騒音予測

高速道路のトンネル坑口部、インターチェンジ部、料金所、平面道路が並走する区間や交差する箇所などでは、自動車からの騒音影響を的確に把握する必要があります。
これらの道路構造が複雑な箇所や地形に起伏がある地区では、日本音響学会「ASJ RTN-Model2008」を適用し道路線形(平面線形、縦断線形)に沿って音源を配列する3次元座標による予測モデルを用いて、立体的に騒音予測を行います。また、予測点は、敷地境界沿いに20m間隔で設定した予測地点を配列し予測を行うことで、必要な環境対策工(遮音壁高さ等)と設置区間を求めることができます。
※最新版はASJ RTN-Model2013であり、現在進捗している業務は最新版モデルを使用して予測を行っています。

音響学会式を用いた3次元騒音予測

遮音壁等による環境対策の検討

騒音予測の結果、環境保全目標(環境基準等)を超過する場合は、環境対策の検討を行います。
環境対策は、道路構造や沿道地域、音源と予測点の位置関係等に応じて、遮音壁、排水性舗装、トンネル内吸音板、裏面吸音板などを検討します。

高遮音壁による日照影響の検討

日照予測騒音対策の結果、高架橋に高遮音壁を設置する場合は、騒音対策と日照影響はトレードオフの関係にあるため、沿道への日照影響を検討する場合があります。 日照予測は、各時刻の道路構造物による影の到達位置を、太陽高度と太陽方位から得られる理論式を用いて計算します。影の到達位置(予測高さ)については、住居等の人の生活環境を対象とする場合は国交省通知や建築基準法等に基づく予測高さを対象とします。また、農地を対象とする場合は地表面を対象として予測を行います。

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