六甲山系グリーンベルト整備事業における市民参加型森づくり活動

市民による森づくり活動

阪神・淡路大震災を契機に、六甲山系南山麓において、国土交通省により土砂災害の防止と生物多様性の保全等の観点から「六甲山系グリーンベルト整備事業」が進められています。
この事業の一環として、「市民による森づくり活動」が市民団体や企業との協働で進めています。
当社は、これまで長年にわたって、六甲山における市民による森づくり活動の企画・運営をはじめ事務局業務など、一連の運営支援を行ってきました。

市民による森づくり活動の特徴

六甲山系の市民による森づくり活動は、登録団体が予め割り当てられた活動場所(国有地)で、その団体の自主的な意思と 自発的なスケジュールで活動を行うことができます。
これらの森づくり活動では、登録団体の安全確保、やりがいの維持・向上、団体間の連携づくりに注意しながら、継続的な活動となるように支援を行っています。

安全確保

森づくり活動は危険を伴う作業であり、参加者のほとんどが初心者です。
参加者に安全に活動してもらうため、①講習会の開催、②ハンドブックの作成、③現地での道具の使い方・技術指導などを積極的に開催し、事故のない安全な活動に取り組んでいます。

市民による森づくり活動の特徴く

やりがい

森づくり活動は、下草刈りなど地道な作業の積み重ねとなります。参加者にやりがいをもって長く続けてもらうために、植物種・動物種の確認状況など森づくりによる環境の変化の「見える化」を行い、活動の成果を感じることができるに工夫しています。

2050年の将来像を描く

ネットワーク

現在、本活動では約50団体が登録しています。
当初はそれぞれの登録団体が個別に活動するだけでしたが、団体の垣根を越えて活動を行う「交流の森」といったイベントを年複数回実施することで、団体の同士の交流が深まり、現在では一緒に活動を行ったり、情報を交換しあう団体が見られるようになり、森づくり活動の活性化が図られています。

市民参加型活動の今後の展望

価値観の多様化や高齢化社会を迎え、市民参加型の活動は今後ますます活発に展開されるものと思われます。
市民参加活動に対する支援はその内容や場所によって、求められる支援が大きく異なり、どこにでも適応できる訳ではありません。さらに、その活動の成熟度によっても必要な支援内容は変化していきます。
したがって、その活動の内容、場所、時期・期間等に応じた臨機応変な対応や、地道に活動される一人一人に寄り添うようなサポートが必要とされます。
当社では、市民活動を支援するプロフェッショナルとして、今回紹介しました六甲山系グリーンベルト事業の他にも様々な業務を通じて市民参加の活動を支援してきた実績があります。市民活動や森づくりなどの活動を検討される際は、ぜひお気軽にご相談下さい。

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